★08/22 00:58【
創作[死霊狩-本編-] 】
【本編〜第5話 - 4】 (
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※阿蛇羅静祢 視点
※心霊 グロテスク 残酷表現有り
解剖に突き合わせるのは五月雨灯牙と坂大寺、優雨と高堂。
いつもの面子の理由…今から開く“其れ”は鷹神昴を知る人間でなければならない、私の知らない彼の何かがあるかもしれないからだ。
人を解体するのが得意な
五月雨灯牙。
鷹神さんを何故か敵視してた
坂大寺ユリ。
鷹神さんを尊敬していた
高堂一騎。
飲みに付き合わされていた
牧野優雨。
鷹神さんを殺し食った
阿蛇羅静祢。
本来なら反逆者も巻き込みたかったが、アレはもう死んだだろうから使えない。
鷹神さんとの付き合いが短いながらも絡んだことがある優雨と高堂は、彼に良い印象しかないようで解剖には気が重い様子を見せた。
無理もない、尊敬した上司に似ているモノを切るのだから。
「さて、始めよう。」
不死身の私は手袋もつけず迷いなく、“モノ”の頭に杭を刺し穴を空ける。
その隙間に解剖用の鋸を挿し入れ頭蓋骨を開く作業に入る、同時に五月雨灯牙は笑顔を浮かべながら声帯を取り除こうとしていた。
三人は私達を怖がるような表情を浮かべながらもカルテに記入していく、私の結果を坂大寺が…五月雨灯牙の結果は高堂と優雨が。
「この感触は人間の死後硬直が解けてきた感じと似ているな、脳の感触も人間と変わらない…」
「こっちの声帯も人間、だけどコレ中にマイクロチップが埋め込まれてたよ。多分脳とリンクさせてる…世にいうアンドロイドみたい」
「だが余りにも精密な造りだ、あまりにも…あの人にに過ぎている。」
不愉快だという言葉が正しいのか、気味が悪い?この感情は何だった…分からない。
ただ怒りのような、この顔をみていたら壊したくなる。
脳から手を離し、瞼を開かせ目玉を刳り貫く。
オッドアイ。
この人の特徴だった、吸い込まれてしまいそうな瞳の色は鮮やかで。
「坂大寺、この目を見て鷹神さんに似ていると思うかい?」
刳り貫いた目玉を光に当てながら問うと、小さく頷きをみせた。
「よく似た色です、本物も同じように綺麗なオッドアイでしたから…鷹神元隊長の瞳は時々恐怖しました。」
眉間に皺を作りながら坂大寺は話し、目を閉じた。
「いつも阿蛇羅総隊長を映していましたよ、どんな時も。」
「それは、嬉しくない情報だな。」
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