2月に読んだ本

アルモニカ・ディアボリカ/皆川博子

でした。
毎日が少々体調不良という感じで、SiaのThe Greatestみたいな感じだな。
今年の天気が変なせいだな。

ボーはおそれている

ミッドサマーの監督の新作が、水曜日のダウンタウンクロちゃん3時間スペシャルと聞いて見に行ってきた。

新卒1年目で何をやってもから回っていた頃を思い出した。
でもボーはそれが50年の人生ずっとだったんだな。
冒頭からして生まれた時からずっとから回ってた。
てかボーというネーミングセンスはどうなんだ。日本だとボーちゃんを連想するけど、英語ではどういう印象の名前なんだろ。

発達障害の啓発ポスターのモデルに我が子を使うとはこの母親どういう神経?と思ったがそういうことだったか。

愛情をかけたらかけた分だけ子が返してくれるとは限らない。子も大人も、愛情をかけたらかけた分だけ正しく優秀に育つわけではない。
にもかかわらず、何かあればすぐに愛情不足ではないか、教育が行き届いていないのでは、配慮不足では、と批判されるし、批判される側も立場変わればそう見てしまうから同じくそのように批判しがち。

あれはダメ、これもダメ、こういう時はこうしてね、でもこういう場合はこうだよ、と約束、ルールを何十個、何百個作っては破られ、間違えられ、そのたびに約束を破らない約束が増え、約束が倍になっていく。

互いに約束とルールでがんじがらめ、愛情不足という言葉の呪いにかけられ、自宅は防犯カメラで24時間録画の室内、全面ガラス張りで外から丸見えの家に。

しかし毎日何食ってたら、こんなストーリーを思いつくのだろうか。

あとあの屋根裏部屋には結局何があったのだろうか。とーちゃんはあのおっさんじゃなかったのか?かーちゃんの虐待部屋だったのか?それともかーちゃんのヒモ男調教部屋だったのか?

1月に読んだ本

変な絵/雨穴
変な家/雨穴
開かせていただき光栄です/皆川博子


開かせていただき光栄です は2回目。シリーズ3巻目(最終巻)が出たので。初見の時より切ねえな…。いくらなんでも超えてはならない一線を、超えてしまう奴がピンからキリまで?湧いて出るようでは、その社会の仕組みとして限界が来ている。


変な絵のほうはまぁまぁ面白かったが、変な家のほうはイマイチだったな。

依頼人親族同士の探り合いやら血縁がどうこう疑うよりも、施工業者と不動産屋がどう考えても一番怪しいのだが?だって不動産ミステリーだろ?なんで間取り図にベッドやらソファやら机やら椅子が載ってるねん。なんで坪面積が載ってないねん。
面積も幅も長さも縮尺も何も載ってないから、風呂釜とシングルベッドはぼぼ同じ大きさ、という図になってしまっている。これを「奇妙」とやらと言わず何を奇妙というのか?窓の数とか言ってる場合じゃない。そんな家を、世間一般の新婚家庭に購入を見据えて内見させる不動産屋、どう考えても何らかの犯罪に手を染めてるだろう。

不動産ミステリーって言っときながら不動産業も施工のことも全然触れてない。
前提の情報を伏せて謎解きさせるのは謎解きじゃねぇ、後出しジャンケンって言うんだよ。

読む前より読んだ後のほうが謎が深まるミステリーでしたわ。

千年女優

今敏監督の千年女優を見てきた。これで、監督の劇場作品は全部劇場で見た。見たい見たい、できれば映画館で、できれば全作品を、と思っていたものが、まさかこの短期間に叶ってしまうとは。日本の単館シネマすごい。

以下ネタバレ感想

作中作はチヨコさんの輪廻転生でもある?
ロータス=睡蓮、蓮 で仏教のイメージ?
仏教といえば輪廻転生、輪廻転生からの解脱。
「スイレンの花言葉は純真」…しかしネットで調べると「信仰」という花言葉も出てきた。

さらに調べると、「お墓に設置された蓮華座は、亡くなった人が蓮華の咲く浄土へ行ったことを意味するほか、『無事に浄土へ着いてほしい』といった遺族の思いが込められています」と出てきた。
すると、ロケットの発射口の形って…。


ストーリー上の時系列は2001年→戦前→平安→その他諸々の時代→戦後→引退→2001年 ってなってるけど、謎の婆さん(姫路城の妖怪?)との出会いが事の発端だとしたら、正しい時系列は、
平安→年表通りの時代→2001年、平安から数えて千年経ったので輪廻転生の終わり(解脱)

となる?

そもそも、チヨコさんの輪廻転生の話(のはず?)であれば、エイコさんや立花さんや関西人まで何度も現れてるということは、彼らも輪廻転生してる?
「恋の炎に千年身を焦がす運命」の呪いはチヨコさんにだけでなく、全員にかけられている?

つまり、平安時代の日本人、明治時代の日本人、昭和の日本人、どの時代にもそれぞれ別々の人生を歩む別々の人がたくさんいたのではなく、同じ人が何度も生まれ変わって同じ人生を歩んでいる……ってこと!?

登場人物、そして過去の御先祖様方の転生輪廻(前世で起こした出来事や罪が原因で、何度もこの世に生まれて来なければならない苦しみ)は、千年かけて何度も繰り返すことで、ようやくラストのように、解脱(真理を悟って転生輪廻のループから抜け、極楽浄土=宇宙 と、涅槃=死 に至る)に繋がった、ということ!?

そうすると、2001年以降存命の世代は、さらなる「恋の炎に千年身を焦がす運命」の新世代であり、その運命を負わされるか否かは今生に懸かっている…?

転生輪廻は人間だけでなく、あらゆる生命も対象らしい。では、どのチヨコさんの時代でも地震を繰り返す地球も…?

関西人の「また?」とか「いやどうなってんねん!」というツッコミは、現状と昔話を、ではなく、現世と過去世を、両方知ってる視点からのツッコミだとしたら、それは神や仏の視点で、さらにそれを見てる我々も、一時的にその視点を与えられている、と…。

だとしたらあの男の正体は!?あの鍵は何を開けるものだったのか!?雪景色の絵は何なのか?

また見たら分かるかなぁ…。自分の仏教知識が少なすぎる…。

キュビズム展

本日は妹と国立西洋美術館のキュビズム展にいってきました。
ドローネーの都市No.2,パリ市、フアン・グリスのギターが良かった。絵葉書を買った。
シャガールのキュビズムの風景、クプカの色面の構成も良かった。
そして立ちはだかるアンリルソーでセザンヌ。レジェの婚礼は謎でした。

そしてキュビズムより、常設展のジョアン・ミロの『絵画』がよりワカランかった。だって題名の時点でそらそうやろというツッコミが湧くが、かといって何の絵なのか分からない。人生終了して無になりたい人の姿にしか見えない。

そして、ライブペインティングなるものを初めて見た。短時間でどんどん作品が出来上がって、スゲーと思った。

あと、新幹線の車内チャイムが、いい日旅立ちやじゃなくなってる。なんの曲すか…。
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