2010/5/14
Fri
23:36
もしも溝山が…
!注意
これは管理人がどうしても書いてみたくなってしまった話です。
溝山が川田に酷いのでご注意を!
「修吾ぉ、お前ちょっとこっち来いよ」
「は、はい…っ」
溝山に呼ばれ慌てて駆け寄った川田は、続けざまに腹部に受けた衝撃に床に倒れ込んだ。
目前の長身の男に殴られたのだ。
「ぐっげうぅ…っごほっ」
「あーむしゃくしゃすんなぁ?お前の顔見てると余計だわ。あ?」
床に倒れ込む川田の背部を更に革靴で何度か蹴り上げ、溝山は煙草を取り出し火を付ける。
床に肘をつき痛みと衝撃に苦しそうに咳き込む川田目掛け紫煙を浴びせた。
「いつまで寝てんだよ、おら」
「ぐっ」
苦しそうに歪む川田の顔面を蹴り付け、ソファーに腰を下ろした。
「おい修吾?なあ、痛いか?」
「っい、痛ぐないです…っ」
「馬鹿言え、正直に吐けよ。」
「…っい、痛いです…」
「だよなぁ?ははは。」
溝山は笑いながら紫煙を吐き出し、再び深く吸う。
その視界では黒い学生服を纏い床にうずくまり震える無様な生き物。
「まるで虫けらだな。こっち来い。」
「…っあ゛、い…っ」
再び呼ばれヨタヨタと自分の前に移動した少年を、男は褪めきった嘲笑の視線で見上げた。
「あの日の選択を後悔してんだろ?こんな目に遭うなら妹差し出しておけば良かったってよ。なあ、俺を恨んでるだろ?」
溝山は笑う。川田は最初流れ出る鼻血を拭うこともなく溝山の前に立っていたが、その言葉を聞くと同時即座に口を開いた。
「っそんな事ありません…!俺はっ俺なんかの我が儘を聞いて妹を助けてくれた溝山さんに感謝しています…!」
霞んでいた目に光が宿る。
溝山は低く舌打ちし、立ち上がると川田の顔面を殴りつけた。
耐えきれずテーブルに倒れ込んだ川田の胸倉を掴み引きずり起こし、うめき声を無視しその坊主頭をテーブルに叩きつける。
川田の目は溝山を酷く苛立たせる。
何をされても光を失わない、ひたむきで真っ直ぐなその視線が───
「素直に言え!俺を恨んでるだろう!?殺してぇだろう!?こんな殴られて罵られて、テメェは一っ欠片の殺意も持たねえってのか!?ああ!?」
ガ…っ
言葉の勢いもあり殊更テーブルに強く叩きつけられ、川田が一際悲痛なうめき声をあげた。
息を荒げたまま川田を床に放ると、その額が割れ大量の鮮血を溢れさせている。
左手の煙草を吸おうとし、もう残っていないことに気付く。
灰皿に押し付け新しい煙草を取り出し口にくわえた。
「…みぞ、やまさん…っ」
「あ?」
まさか話しかけてくるとは思っていなかったところに声をかけられ、溝山は不機嫌な声でそれに答える。
そして視線を川田に向け、ライターを手に持ったまま絶句した。
川田が溝山を見ている。
負の感情が全く感じられない、綺麗に済んだ黒い瞳で。
「俺、溝山さんには本当に感謝してるんです…っだから、俺はあなたに何をされても絶対に恨まない、あなたになら何をされても平気です…っ」
床から体を起こし言い切った川田は、恐らく本気なのだろう。
何の後ろ暗さもなく、堂々としたその必死の告白に、思わず笑いが出るのも止められない。
良い度胸だ、なあ修吾。
だったら俺を全て受け入れてみろ
俺に首輪を引きずられるまま、何処までも堕ちてこい
俺と、何処までも一緒に。
「いいぜ?お前は可愛いよ、修吾。」
突然笑い出した溝山を唖然と見上げている川田の横にしゃがみこみ、火をつけていない煙草を床に放り投げる。
「ヤりたくなった、脱げ、修吾。」
怯えたように川田の目が見開かれる。
それすらおかしく、溝山は川田の鼻血にまみれ真っ赤に染まった口に噛み付くように口付けた。
東堂「てな要素をふんだんに盛り込むつもりだったらしいです、本編」
大谷「うわぁああ、溝山さん怖っ殴りすぎっ」
東堂「まあこんな状況だったら俺が溝山さんから修吾君助け出すね(キリッ」
篠宮「いやそれ俺だろ!?」
溝山「オラこの馬鹿共ぉおお!下らねえことくっちゃべってねぇで仕事しろ!」
大谷「はいいい!すみませんっ」
東堂「鬼畜大魔王が(ケッ」
篠宮「(てか今も修吾君あまり変わらない立場な気が…ああああ/苦悩)」
溝山「ったく…。…おい修吾」
川田「は、はいっ」
溝山「てめぇなんかボコボコにしたってストレス発散にならねぇから安心しろ。」
川田「…は、はい…っでもあの、溝山さんが俺を殴りたい時はどうぞお構いなく…っ(必死」
溝山「(イラッ)…てめぇはこっちで良いんだよ。」
川田「うあ…っあっ溝山さん…っ」
マジで最初はそんな話にする予定でした。
コメント(
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