「なぁ、もしさ…この戦争が終わったら……」
『うん。約束よ、銀時』
「ああ…約束だ」
そう、言ったのに。
なんでお前は俺の腕の中で冷たくなっていくんだよ。
なあ、約束しただろ?
頼むから、まだ、まだ、
『ごめ、ん…銀時』
俺を置いていくんじゃねぇよ。
死ぬんじゃねぇ、
死ぬんじゃねぇぞ。
『銀、とき…』
やめろ、言うな。
もう喋んな、お前、
『貴方は…生き、て、』
幸せになってね
そう言葉を残し、彼女の手は力を無くして俺の手のひらからするりと滑り落ちる。
その瞳が開くことはもう、なかった。
「ちくしょう…っ、」
愛すると、誓った。
共に生きたいと願った。
なのにお前はもう、
「ちくしょう…っ、ちくしょう…っ!!!」
俺の隣で笑ってくれない。
13.1.27 22:35 Sun
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