ワクチン誤接種 使用済みの注射器を男児に(福島県)
4/23(土) 18:11
テレビユー福島
新型コロナウイルスのワクチン接種で郡山市の医療機関が10歳未満の男児に対して誤って使用済みの注射器を使ったことが分かりました。
郡山市によりますと22日、市内の医療機関で新型コロナウイルスのワクチンの接種に訪れた10歳未満の男児に対して医師が誤って使用済みの注射器を使いました。
看護師が使用済みの注射器をトレイの上に置いて接種部屋を離れたところ、別の看護師が新しい注射器と思い込み、医師もそのまま使用しました。
コロナ予備費12兆円、使途9割追えず 透明性課題
2022年4月22日 18:00
政府が新型コロナウイルス対応へ用意した「コロナ予備費」と呼ばれる予算の使い方の不透明感がぬぐえない。国会に使い道を報告した12兆円余りを日本経済新聞が分析すると、最終的な用途を正確に特定できたのは6.5%の8千億円強にとどまった。9割以上は具体的にどう使われたか追いきれない。国会審議を経ず、巨費をずさんに扱う実態が見えてきた。
石川・輪島市で保管期限切れファイザー社製ワクチンを126人に誤接種
4/23(土) 11:48
北陸放送
輪島市(石川県)は市民126人に対し、保管期限が過ぎたファイザー社製の新型コロナワクチンを、誤って接種していたことを明らかにしました。
保管期限切れのワクチンが使われたのは輪島市内の医療機関で、20代から90代の男女126人に対し誤って接種したということです。
ファイザー社製のワクチンは、マイナス60度以下の超低温冷凍庫から取り出した後は、1か月以内に使うことになっていますが、この医療機関では今月8日の午前8時40分に保管期限が切れたワクチンを、その後16日まで接種し続けたということです。
吉村洋文知事がコロナ濃厚接触者の隔離制度の廃止を訴える「メリットよりデメリットの方が大きいと思います」
4/23(土) 14:25
中日スポーツ
大阪府の吉村洋文知事が23日、自身のツイッターを更新。新型コロナウイルスに関して濃厚接触者の隔離制度の廃止を訴えた。
吉村知事は18日にツイッターで「娘がコロナ陽性となりました。僕は無症状です。濃厚接触者になりますので、今から自宅に戻り、今後自宅待機になります」と報告。以後は自宅から可能な限りオンラインでの業務にあたっていた。
この日、自宅待機期間を終えると「改めて思います。これまで濃厚接触者の待機期間の短縮等を訴えて、一部実現もしてきましたが、『濃厚接触者の社会からの隔離制度は廃止』すべきと思います。何らの症状も出ておらず、健康で元気な社会人や学生を社会的に隔離するのは、メリットよりデメリットの方が大きいと思います」とつづった。
感染対応策は「諸刃の剣」 過度な自粛が高齢者の健康を悪化させる(上昌広)
4/12(火) 9:06
日刊ゲンダイDIGITAL
新型コロナウイルス(以下、コロナ)の春の流行が始まった。感染対策の強化が議論されている。実は感染対応策は諸刃の剣だ。最近、このことを考える上で示唆に富む論文が公開された。ご紹介したい。
それは、3月10日、米ワシントン大学の研究チームが、英「ランセット」誌に発表した論文だ。この研究では、74カ国と地域を対象に、2020年1月から21年12月までの超過死亡が推定された。
超過死亡とは、過去の死亡統計や高齢化の進行から予想される死亡者数と、実際の死亡者数を比較した数字だ。統計処理により、偶然では考えにくい増加が確認されれば、感染症の流行の影響があったと判断する。ただ、超過死亡は全てが感染症によるものではない。コロナ感染を恐れた受診控え、医療逼迫などさまざまな要因が影響する。
では、結果はどうだったろうか。まずは、世界全体の解析結果だ。コロナパンデミック下、世界では1820万人の超過死亡が確認されている。実際に報告された死者数は594万人だったから、3.1倍の超過死亡が生じていた。多くの研究者は、検査体制が整備されていない途上国での見落としが多いと考えている。
では、日本はどうだったろうか。実は、日本の超過死亡数は多い。11万1000人と推定され、確認された1万8400人の6.0倍だ。この数字、経済協力開発機構(OECD)加盟38カ国中で最悪だ。
あまり議論されないが、コロナ流行下、日本では死亡数が急増している。2月25日、厚労省が発表した昨年の人口動態統計の速報値によれば、21年の死亡数は前年比4.9%増の145万2289人で、戦後最多だった。特に、アルファ株が流行した昨春以降、死亡者は急増していた。
なぜ、死者が増えたのだろう。最も考えられるのは、自粛に伴う高齢者の健康状態の悪化だ。残念なことに、このことを直接的に証明する臨床研究はない。ただ、このことを示唆する研究結果はある。昨年12月、スポーツ庁は全国の小学5年生と中学2年生を対象とした21年度の全国体力テストで、男女とも全8種目の合計点の平均が調査開始以来最低だったと発表した。小中学生の体力がこれだけ落ちるのだから、高齢者の健康が害されるのも宜なるかなだ。
現に、私の外来にも、コロナ自粛で体重が増加し、高血圧、糖尿病、高脂血症を悪化させた患者は大勢いる。その中には、脳卒中で亡くなった人もいる。
第6波では、多くの先進国が厳しい規制を課さなかった中、日本はまん延防止等重点措置を発令した。規制により、感染拡大は一定程度、予防できるかもしれないが、高齢者の命を危険にさらす。我々は、このことを認識すべきである。
(上昌広/医療ガバナンス研究所 理事長)