最近、メニューを食べ尽くす勢いでリンガーハットにハマっている。
これだけの野菜が数百円で摂取出来て、しかも美味しい。
小さい頃、ゲームを一本買ってもらうっていうのは大変なことで、手に入ったその一本は物凄く大切な、大袈裟ではなく宝物だった。
丁寧に箱を開けて、説明書は隅々まで読み込んで、緊張しながらカセットを挿す。一連の作業は儀式めく。それくらい、とてつもなかったのだ。
それがいまとなっては好きなときに買えるし、いつでも出来るし、なんの感動もない。そして、以前ほど面白くもない。
これは、最近のゲームがつまらなくなったからではなく、私が変わったからだと思う。あの感動はもう味わえないと思う。
……思った。
ごくごく最近、あの当時の感覚が蘇ったことがある。
それが、2010年9月、ポケットモンスターホワイトを買ったとき。
ゲーム自体ほとんどしなくなっていたから、ポケモンも久しぶり。ルビーで止まっていたから、実に8年ぶりだったのか。
いまも鮮明に覚えている、一番道路に踏み出す際の演出。あのとき、いろんなものが押し寄せて、涙が出た。
確か内定が出たばかりで、ようやく社会人になるというところ。ひとつの世界の決別。
その節目に、昔大好きだったポケモンが戻ってきた。それを感じたのだ。
たぶん、XYではここまでの感動は感じ得ない。BW2も面白かったけど、感動というのもまた違ったから。
結局、ゲーム自体に心が躍っていたんじゃなく、そのときの境遇が楽しかったのかな、といまは思う。
あまり早く進化しても仕方ない。