今日はねこさんの旅立ちの日だよ
ピカピカに晴れていい日だね


この二晩で出会いから今までを
いろいろ振り返ることが出来たし
今回のことを子供にどうやって
教えていこうかって
夫婦でゆっくり話す時間もできた


旅立ちの日はみんながいる休日
この日までべびちゃんとは
「にゃんにゃん、ねてる〜」
「うん、ねんねしてるね」


死んじゃったってのを
どう伝えようかな
この記憶ははいつまで残るのかな
あの時バイバイしたって意味が
いつかわかる時がくるかな
知らない人が連れてっちゃったって
へんな風に思わないかな


たくさん不安はあったけど
べびちゃんにもわかる言葉で
この日の朝ちゃんとお話したんだ

べびちゃんは下唇をとがらせて
少しうつむいて悲しい顔をしたあと

「ママもにゃんにゃん、
だいすきでしょ?」なんて
健気なこといってくれちゃうからさ

そうだよ、だいすきだよって
なかなか言ってやれなかった
だいすきを伝えられた


カチカチに冷たくなったねこさんを
なでなでしながら約束の時間を待ち
ようやく1台の大きな車が
我が家の前に静かに停まった


初めて見たなぁ、移動火葬車
ペットってみんな一緒に
どの子も分からないように
火葬しちゃうんだろうと思ってたら


ねこさん専用、うちの子だけが
入れる1匹用の火葬車だった


その広すぎるベッドに
丸く丸まったねこさんをちょこんと寝かせ
みんなで静かにお手手を合わせたら
だめだ、だめだ、また涙が溢れちゃう


最期のお別れをした後は
硬くて分厚い扉をバタンと閉め
ハザードランプを点灯させながら
ゆっくり発進していく車に
みんなで優しく手を振った


涙でかすんで見えないが
いつまでもいつまでも手を振って
みんなでお見送りをしました


首輪だけがのこり、
ねこさんのその「姿」まで
なくなってしまった
ゲージやベッドを見ると
嗚咽を漏らさずにはいられなくて


おかしいなぁ、
もう大丈夫なはずだったのに。
涙を拭き拭き深呼吸してると
べびちゃんが何も言わずに
スッと膝の上に来て抱きしめてくれて。


きっとパパが
「ママにぎゅーしてあげて」って
言ってくれたんだろうなぁ

そんな優しさに感謝
パパも辛いはずなのに最期は
涙はひとつぶも見せなかった




しっかりお別れ出来たし
気持ち切り替えて
よし!今日からは3人と1匹の生活。




これからはべびちゃんにも
もっと動物と触れ合ったり
いのちってのをちゃんと教えていこう

わんわんと戯れるべびちゃんをみて
そう決意したママでした


にゃんにゃんのぶんまで
どうか長く生きて
我が子を見守っててね


そしてねこさん、
たくさん、たくさん、ありがとう
お空でゆっくりゆっくり
これからも我が家を見守っていてね