「にゃんにゃんあそぼ」
「今日はだーめ」
「どうして?」
「修学旅行のお買い物に行くの」
お隣のにゃんにゃんは私より三歳年上のお姉さん
私が物心ついた時からずーと一緒にいたから
これからも一緒だと思ってた
「ヤダヤダにゃんにゃんと一緒に行きたい!」
「仕方ないでしょ中学校は小学校とは反対側にあるんだから」
「じゃー優子も中学校に行く!」
「馬鹿言ってないで早く行きなさい
ほら佐江ちゃんが迎えに来てくれたわよ」
「佐江もにゃんにゃんと行きたいよね?」
「行けないよ陽ちゃんは中学生になったんだから」
「佐江ちゃんは大人ね、優子はいつまで子供なのかしら」
それからひと月
学校は違ってもお隣さんだから時間が合えば遊びに行っていたんだけど
五月の連休に家に遊びに行くと知らない人たちがいた
「にゃんにゃんあそぼ♪」
「やだぁー何このチビ(笑)」
「え、陽菜にゃんにゃんて呼ばれてるの?」
「違うし(汗)勝手に部屋に入ってこないでよ(怒)」
その日からにゃんにゃんは私に冷たくなり
もう二度と遊んでくれる事は無かった