話題:今日見た夢
昨夜は寝苦しかったのだが、扇風機タイマーかけてたからなんとか寝れた。…が、変な所が相変わらず生々しいのはなんでだ。
長坂の夜の襲撃から1週間後。しばらく敵は出現せず、その間に御堂と霧人がゼノクに増援で来る。
鼎はこの1週間、第2シェルターで大人しくしていた。まあまあ調子はいいが、残りの戦える回数は持って1・2回。
この1週間に晴斗は斬馬刀を難なく使いこなせるようになっていた。対の刀はしばらく仕舞われたが、対の刀に変化がだんだん訪れる。
対の刀は夜に独りでに動いているらしいという報告が。んなバカな。
蔦沼は新たな義手を装着している。開き直ったのか、顔を堂々と見せている。
世話役の南は「さすがに顔出しはマズイんじゃないか?」…と困惑。
蔦沼はベッドがある部屋の隣の部屋である箱を開けている。そこには丁寧に仮面が入れられている。血に染まった御劔の白い仮面。
「御劔…お前を助けられなくてごめんな…」
蔦沼は御劔について何かしら知ってるっぽい。
それからしばらく敵は出現しなかったが、敵は突如出現した。長坂怪人態は鼎を探すと同時に、最深部にも攻めようとしていた。
晴斗と御堂は絶妙なコンビネーションで長坂に攻撃を仕掛ける。晴斗は戦闘中にある光景を目撃してしまう。
…鼎さん?なんでそこにいるの?それになんで対の刀を持っているんだ…?
鼎は仮面姿で対の刀を手にしている。明らかに調子悪そう。
「鼎!やめろ!対の刀だと負荷がかかりすぎる!」
御堂は声を掛けるが、鼎にはほとんど聞こえていないようにも見えた。
なんであいつが対の刀を持っているんだよ!?何が起きてるんだ!?
鼎はゆっくりと長坂の元へと歩み寄る。まだ戦闘してないのに、少し息切れしてるっぽい。
長坂は優しく鼎に声を掛けた。
「相当辛そうですね。なぜ、出てきたんですか?あの言葉を受け入れるのかな…?」
「あの言葉」とは長坂が鼎の身体を治し、仮面生活とおさらば出来る的な意味。
「何を言っている…。私のことは私が決める……」
鼎は刀の1つを長坂の喉元に突きつけた。鼎はかなりキツそう。
「無理しなくてもいいのにねぇ…。そのままだとあなた、死にますよ。それでも戦うとでも?」
「余計なお世話だ」
鼎の様子を見た西澤はある指示を周囲に出す。紀柳院はもしかしてあの選択を決めたのか…?
蔦沼・九条もこの戦闘を見守るような状態に。
「真治。紀柳院には何も指示を出すな」
「なんでだよ!?」
「彼女は彼女の戦いをしているんだよ…。満身創痍なのに必死に生きようとしてる」
「だからって今、見捨てろっていうのかよ!?」
「見捨てる…わけじゃない。あの対の刀は刀自身が紀柳院を選んで来たんだよ。それを紀柳院が手にしただけ」
「対の刀って意思でもあるのか?」
「…あるのかもね」
鼎が手にしている対の刀は刀自身が鼎の元に来たということらしい。
鼎が対の刀を持ったことにより、最深部では僅かに変化が起き始めていた。
「西澤室長、最深部で高エネルギー反応が!」
「最深部だと!?」
西澤は急いで最深部の映像に変える。最深部に保管されていた対の刀の原型の剣が独りでに箱を突き破っている!?あの重機でないと動かせない石の箱を!?
紀柳院が対の刀を持ったことと、原型の剣は何かあるのか…?
鼎は力の限り、長坂に攻撃する。対の刀は鼎を選んだらしく、刀が鼎をアシストしているようにも見える。
一体、何が起きてるんだ…?長坂は鼎の力…というよりは対の刀のせいでダメージを受けていた。
「都筑悠真、なぜ私のところに来ない?」
「何を…言っている?私は『紀柳院鼎』だ」
鼎の声に力が戻り始めている。鼎は仮面で表情が見えないが、少しだけ余裕が出始めている。相変わらず辛そうだが…。
長坂は標的を最深部へと変えることにした。だが、研究施設周辺はガードが堅い。長坂は強引に破壊して侵入しようとする。
その間に翳珠の2人は長坂を阻んでいた。長坂は苦虫を噛む状態。
西澤は鼎を含む、晴斗達に地下迷宮から最深部に行けるルートのことを話した。
「長坂が気を取られている間にこっちのルートを使って下さい。同時に第1シェルター・第2シェルターに避難している入居者・職員達をあるルートでゼノクの外に脱出させます」
「脱出?」
「地下迷宮にはゼノクの外に出られるルートがあるんです。このままだと被害が拡大しかねないから、ゼノクの離れの施設に避難させます」
第1・第2シェルターから離れの直属施設に入居者達の移動が始まった。
ゼノク入居者は肌全体を覆うスーツ姿が多いせいか、気にしている人も見えたが離れの直属施設まではトンネルを抜けた先にあるため、人目につかない。この道と離れの施設もゼノクの敷地。
地下迷宮の外に出られるルートとはこれのこと。ゼノク入居者達は職員の誘導の元、徒歩で移動してる。
敷地内の病院は要塞化しているせいか、被害なし。患者に影響は出ていない。
晴斗達は鼎が持っていた、地下迷宮の地図を頼りに最深部へのルートを進む。
「なんで鼎さんが地下迷宮の地図持ってんの!?」
「ちょっと…色々とあってな。最深部へは階段だと聞いてるから急いだ方がいいだろう。私は…無理しない程度に行くから」
「鼎さんは絶対に無理しないで…。先に行くから。待ってるから!」
晴斗達は鼎を置いて先に最深部へと急ぐ。鼎は息を切らしながら時々壁に寄りかかりながらゆっくりと進む。
身体の限界が明らかに近づいてるな…。私は死ぬのか…?
鼎は突如、立ち止まった。
激しい目眩と息切れ、立っていられない。前もあったな、こんなこと…。鼎は歩けなくなりその場に座り込んでしまう。身体が…動かない…。
病院では回復した彩音と空操が最深部を目指していた。病院の地下と地下迷宮は直結している。
彩音は動けなくなった鼎の姿を発見した。
「鼎っ!!」
「彩音…?怪我は治ったのか?」
「人の心配している場合じゃないでしょ…。私ずっと鼎のこと心配していたんだから。鼎…立てる?動ける?」
「なんとか行ける…」
鼎はなんとか彩音に支えてもらうような形で立ち上がる。
「長坂に好き勝手させてたまるか…。生きてやるんだ…私は…」
鼎の中で何か強い決意をしたようにも見える。
対の刀は独りでに動き出し、鼎達を誘導し始めた。彩音と空操は何が起きているのかわからない。
「対の刀が動いてる…」
「刀は私達を誘導してるんだ…待ってくれている」
「何が起きてるの?」
「よくわからないが、私は対の刀に選ばれたらしい…。後から知ったが、本来は私が対の刀の使い手だったと判明した。晴斗は斬馬刀と相性がいいのも何か関係しているのだろう」
最深部。晴斗達は長い階段を降り、地下空間へと到達。まだ長坂は来ていない。
一方、研究施設周辺では鶴屋と時任がぼろぼろになりながらも戦っていた。
長坂は容赦ない攻撃を時任に仕掛け、時任は致命傷を負う。
「時任!!」
「鶴さん…ごめんね。私、無理だった」
時任は攻撃のダメージに加え、首筋から血を流している。時任は苦痛に歪みながらも少し笑った。笑っていられないのに。早く時任を病院に搬送しないと時任は死ぬかもしれない。鶴屋もギリギリ長坂に抵抗したが、抵抗虚しく激しく攻撃された。翳珠の2人、負傷。
長坂は研究施設へと侵入。本能的にわかっているのか、最深部への最短ルートを行く。
鼎達はゆっくりと最深部へと向かっていた。彩音は鼎に時々優しく声をかける。鼎達は対の刀に導かれながらようやく最深部へと到達→晴斗達と合流。
晴斗達は久しぶりの彩音と空操の再会をした。御堂と霧人は気を張っている。
突如、轟音と共に破壊される音がした。長坂が来た…!
長坂は最深部にある箱から出ている剣を狙っている。晴斗達は長坂に攻撃をひたすら仕掛けるが、何の作用かあまり効いてない。
鼎は剣がある場所とは違う場所に連れてってくれと彩音に頼んだ。
そこにはひとつのカプセル。中には怪人が閉じ込められているが、それは元人間の通称:TZU。鼎=悠真と関わりがあることから鼎の両親のどちらかではないかと言われている、存在。
鼎の両親は事件当日に人ならざる姿に変えられ→鼎の目の前で殺されたはずなのだが…。
鼎はカプセルに変化が起きたことを知る。カプセルが開いている…。敵が侵入したからカプセルが自動的に開いたのか。
鼎はTZUを探す。TZUは長坂と戦おうとしていた。
「やめろ!!やめるんだっ!!」
鼎は泣きそうな声で怪人に叫ぶ。晴斗達はこの時、この怪人が鼎に関係したものだと知らされることとなる。
「TZU…いや、お母さん!やめてよ!!やめて…」
オカアサン…?
鼎はTZUの正体を知っていた。それは怪人に変えられた変わり果てた母親の姿だった。
鼎の呼び掛けにTZUは鼎の元に来た。長坂にだいぶ攻撃を受けている。鼎は泣きそうな声でTZUに話しかけた。
「仮面…外すから…。私が悠真だっていうことを見せるから…」
鼎は仮面をそっと外す。TZUは鼎の素顔を見て仮面の女が悠真だとわかったのか、少し穏やかになっていた。
鼎は複雑そうな感じに再び仮面を着ける。鼎はだいぶ消耗していたのか、立つのもキツい状態になっている。TZUはそれを見て娘の悠真を助けようとする。
「何をしているんだ…」
TZUには治癒能力があった。鼎に向けて優しい光を当てる。ゼノクでTZUが保護されていた理由がこれ。高い治癒能力。
しばらく光を受けた鼎は身体の辛さから解放されていた。
「身体が…軽い…」
TZUの治癒能力でも怪人による火傷の跡を消すことが出来ない。それでも鼎は身体の驚異的な回復に驚いていた。
TZUは治癒能力を全て鼎に使ったらしく、残りの力があまり残っていなかった。
それでもTZUは長坂に攻撃をする。鼎は見ていられない状態になる。
「もう…こんなのやめてくれ…。やめろよっ!!」
鼎は仮面に隠れていたが、涙が出そうになっていた。
彩音は鼎を無言で抱きしめることしか出来ない。
TZUは長坂によりぼろぼろにやられていた。
「なんなんですか?この怪人もどきは…。邪魔ですよ…」
ボロ雑巾のようにTZUは長坂に投げ捨てられ、鼎は急いで駆けつける。
鼎はTZUを抱きしめた。TZUは最期に一瞬、人間の姿になったように見えた。TZUの身体は光の粒子となって消えた。鼎は泣いている。私を助けたのか…。
晴斗達は長坂に攻撃をする。斬馬刀の威力が増していた。最深部には対の刀の原型の剣があるせいか、影響しているのか?
長坂は剣を掴もうとした。させるかーっ!晴斗は寸前のところで斬馬刀を振り回し、長坂に畳み掛ける。
鼎も対の刀を手に長坂に襲いかかった。
「お前だけは…許さない…」
鼎の二刀流は晴斗の時と違っている。鼎は覚醒なしで次々と攻撃を仕掛けていく。本来の対の刀の使い手だと覚醒なしでもかなりの威力を発揮出来るようだ。
晴斗達は長坂にとどめを刺そうとする。
「もう、こんなのやめないか」
「やめるわけないでしょう?目の前に標的があるのに」
「往生際の悪いやつだな、貴様」
鼎は静かな怒りを見せていた。鼎は晴斗にとどめを刺させてくれといい、鼎は二刀流で長坂にとどめを刺そうとした。
晴斗は剣を掴んでしまう。
その瞬間、最深部は強い光に包まれた。長坂はこの光に身体が粉々になり、消えた。倒した…のか?
西澤と九条、蔦沼は剣を手にしたのが晴斗で良かったと安堵する。
文明を崩壊させる程の力を持つ対の刀の原型だが、晴斗が剣を掴んだことによりプラスに転じ、人類滅亡は免れた。
対の刀の原型は形を変え、晴斗のものになる。何が起きているのかわからないが、最悪な状況は脱した?
ゼノク攻防戦は終わったように思えたが、まだ終わってなかった。
よくわからない展開、一気に来た…。鼎が本来の対の刀の使い手とか、TZUの正体が鼎の母親とか。
翳珠の2人が負傷する描写がエグい。時任は平気なふりをしてるだけでかなりヤバい状態。
鼎さんが生存するのはなんとなくあった。鼎さん、色々とハードすぎるよ…。