話題:今日見た夢
1つはポケモンの世界のはずなのに、ちぐはぐしていていてわけわからん夢だった。


2つ目がこれ。洋館の任務から約1週間後。組織の司令など、指揮系は全てゼノクの長官に召集をかけられた。鐡対策会議らしい。


「あれ?今日室長いないのかよ」
御堂が司令室に来るもいたのは釵焔だけ。
「司令ならゼノクに行ったよ。長官に召集かけられて会議だってさ」
「釵焔は対象外なのか」

釵焔は気にしてない様子。
「怪人が対策会議に参加したって、この組織の役に立ってるかなーと…」
「会議はわからねぇが、少なくとも本部にお前は必要だぞ?怪人だろうが関係ねぇな」
「そうかねぇ」

御堂と釵焔は不思議と気が合うらしい。ウマが合うのか?


ゼノクメイン施設司令部・大会議室。そこにはゼルフェノアの司令クラスが全員集結してる。本部・支部は戦闘隊員以外の各班からも、それぞれチーフも召集されている。
その中には本部解析班・チーフの朝倉の姿も。


「じゃあこれから鐡対策会議を始めるよ。…あ、リラックスしていいからね。こういう場に慣れてない人もいるでしょ」

蔦沼長官がラフに始めた。会議という雰囲気じゃない、歓談しているようなゆるさ。これが蔦沼長官のやり方かぁ…。朝倉は慣れない場に戸惑いを見せてる。


「本部・支部・ゼノクでこれだけの人数を1度に召集するのは稀だ。鐡という強敵は1度、ここゼノクで倒された…が、禹螢一派が復活させたという報告が上がっている」
「敵の本丸はまだわからないんですかー?」
質問したのは支部・工作班チーフの宮部。

「今、本部と僕らで調査しているよ。鐡はかなり厄介な敵な上に、復活させた幹部以上の禹螢がいるからね」
「長官直々にですか!?」
「じゃないと進まないでしょうよ。鐡対策の鍵は今現在本部にいる4人の隊員にかかっている。裏方も重要だから呼んだんだ」

ゼノク研究室長・西澤が続けた。
「その隊員は暁晴斗・紀柳院鼎・囃竜士・駒澤彩音の特殊な刀剣に選ばれた4人です。囃は支部から派遣されています」

「この4人を主軸に鐡を誘き寄せるか・叩かないとならないわけ。じゃないと日本が凶悪な怪人・鐡に乗っ取られてしまう。いや…世界規模だなぁ。以前の鐡戦で紀柳院は鐡に精神的な多大なダメージを受けた」
「そんな凶悪な怪人相手に我々はどうしたら…」

ゼノク整備班・束原がおどおどしてる。
「整備班は戦闘隊員をサポートしてくれ。工作班・解析班も通常通り隊員をサポートして欲しい。決して裏方とは思わないで。これは一丸にならないと倒すことが出来ない。釵焔の情報によると復活した鐡は強さが増している、注意が必要だ」

しばしの沈黙。会議は行き詰まった。鐡相手だとどうしても4人頼りになってしまう…。しかも鼎に関しては、あと何回戦えるかわからない状態。


本部ではのほほんとしている。怪人が出現してないのもあるが。

「今日は平和だね〜」
晴斗は休憩所で呑気に飲み物を飲んでる。
「確かにあれから怪人が出ていないな。相手が鐡だから気をつけないとならねぇが」
御堂はカリカリしている様子。


その日は怪人が一切出なかった。帰宅時間になり、隊員達はロッカー室で制服から私服へ着替えて帰る。
鼎は私服へ早々と着替えていた。彩音は声を掛ける。

「鼎、着替えるの早いね。もう帰るの?」
「予定がないからな」

「あの鼎が珍しい…」

彩音は鼎は普段なら少し残り道場で鍛練してから帰ることを知っていたので、不審に思ったわけで。そう呟いた。


鼎の身体は少しずつ蝕まれていた。直に戦えなくなるな…。あと何回戦えるのか…。
鼎は本部の出入口付近で突如、ふらつき動けなくなってしまう。動悸と息切れがする…。

御堂は明らかに様子がおかしい鼎を見つけた。
「鼎!すごい汗かいてる…。大丈夫か!?」
鼎はちらっと御堂を見た。仮面で顔が見えないはずなのに、なんだかかなり辛そうに見える。

「大丈夫なわけ…ない…だろ…」
鼎はゼイゼイ言いながら、御堂の腕の中に抱かれる形になった。


ここは…どこだ?鼎は気がついたのか天井を見る。見覚えのある天井だ…。

「鼎、気がついたか。ここは救護所だよ。お前…発作を起こしたみたいでな。隣の(病院の)海堂先生にすぐに連絡したんだわ」
「和希…助けてくれてありがとう」

鼎はベッドに横たわっている。声に力は戻ったようだが、まだ動くのはキツそう。
海堂がやってきた。


「紀柳院さん、あまり無理しないで下さい。日常生活に影響なくても戦闘には多大なる影響がありますから、戦う時は慎重に。あと数回しか戦えない…」

「せ…先生」
「?どうしましたか?」
「あと数回『しか』ではない。数回『も』あれば十分だ。戦えない身体になっても、この組織に私の居場所はある…」
「そうですね。では私は病院に戻ります。身体に関して相談事がありましたらいつでも連絡下さいね。相談に乗りますよ」
「あぁ…助かる」
「紀柳院さんはもうしばらく休んでから帰宅した方がいいですよ。休息は大事です。あなたは常に身体に負荷がかかっているのですから」

「それもわかっている…!」
鼎の声は悔しそうに聞こえた。海堂は救護所を出た。


「鼎…本当はまだ受け入れられないんだろ?残りの戦える回数のこと」
「和希は見破るのが上手いよな…あの時から」
「お前の声のトーンや抑揚でわかるよ。あれからずっと先輩してたんだ、わかるだろ?」

鼎はうなずいた。御堂は鼎をよしよしする。
「鼎、もう少し寝てから一緒に帰ろうな〜。柚希も待ってくれてるから」
「柚希も?」
「なんなら今日は俺んち、泊まるか?…って、嫌だよな…ごめん」
「悪いがまだその領域まで行ってないだろ。私達は」

鼎は変なところにこだわっているように聞こえる。気のせいか?
御堂の家はゼルフェノア寮とは違うアパートだが、現在は派遣された妹の柚希がいるため2人暮らしになっている。

「冗談だよ。悪かった」
御堂は鼎にキツい冗談を言ったことを認めた。
「冗談キツいぞ」


ゼノクでの鐡対策会議は平行線のまま。会議は翌日に持ち越しになった。人によっては一旦帰る者もいたが、朝倉は二階堂のお見舞いにちらっと顔を出した。


「二階堂さん、だいぶ良くなってるんじゃない?」
「義肢は破壊されたけど、身体のダメージ自体は大したことないですよ。義足のリハビリも順調に進んでます」
「その義肢、カッコいい〜。長官のと似てるよね。二階堂さん、戦えそう」

二階堂は遠慮がちに言った。
「私、迷っているんです。義手を戦闘用兼用にするか、今のままにするかで」
「戦うか迷っているんだ…」



この閑話休題的なやつ、なんとなく続きそう…。