女神の継承

映画 女神の継承を見てきた。

イッヌゥゥゥーーーーッッ!!!!(TOT)

バァチャァァァァーーーン!!!!(TOT)

突然のアウトラストスタイルやめろーーー!!!!
(キターーー!!!)
これに尽きる。

以下考察
・『代々首を刎ねてきた一族』
その昔処刑人を生業としてきた一族だった、ってことかな?それで恨まれるってことは、ある時期無実の人ばかりを処刑していた?

それとも、津山事件的な狂人がなぜか昔々から時々生まれて、地域にご迷惑をおかけしてきた一族ということだろうか。

・『なぜ女神を信仰するようになったのかは知らない』
歴史も由緒も、当の巫女一族すら知らないということは…
1 巫女一族は村に元々いたのではなく、よその地域から移住してきた。その時頼まれて巫女をすることになった。信心から始めたわけではなく、なんとなくやってたらまぁまぁな年月が経っていた。

2 途中で宗旨替えしたから分からない。
信心しても効果がなく、ママが途中からキリスト教や他地域の宗教に乗り換えたのと同じく、巫女一族も途中で信仰の対象を変えたことがある?だから正史が伝わっていない。

・なんで『代々首を刎ねてきた一族』と巫女一族が結婚してしまうことになってしまったのか。巫女一族は今も営業してるのに、知ってて結婚を許したのか。姉が結婚した時点で、巫女を経験した存命の親族は妹だけ。だから反対できなかったし意見できなかったとか?

・やっぱり女神の怒りに触れたのもあるのでは?女神といえば、冒頭の癖強地蔵のように、子孫繁栄とか安産とか恋愛とかを司っていそうだし、女神の気持ちとしては、『代々首を刎ねてきた一族』と巫女一族が、結婚して子孫を為すことが許せなかったのでは…?

・『赤い車です』の意味は何だったんだろう?

・これは成功するための儀式ではなく、被害を最小限にするための儀式だった?
被害レベル1 母子が死ぬ(これを目指していた)
被害レベル2 家族が死に、一族の中では現役巫女のみ生き残る。
被害レベル3 メイン術者いずれかが死ぬ。弟子は残った1人の指示に従いすぐ逃げる段取り。
被害レベルワースト メイン術者も弟子も死に、子だけが生き残る。

・おそらくバァチャンはアカチャン夫婦の家に残るはずだった。しかし計画が狂い、仕方なく一番経験の浅そうなメンバーを残すことにした。とりあえず絶対にドアを開けなきゃいい、家族が開けようとしたら止めろ、なんかあったらケータイに連絡しろ、終わったら連絡する、ぐらいしか説明してなかったんだろう。
まさか女一人に呆気なくやられるとは思わずに…。
オッチャンは、バァチャンが亡くなって、もういよいよアカンと分かってたんやろな…。

・あの女神はそもそも良い女神だったのか?
選ばれた巫女が体調不良になるなんて。よくある聖女のエピソードだと、神が夢に現れて…とかだけど、どう考えても悪夢だし、しかも現れてたの女神じゃなくて男の巨人やん。実はそれが女神の正体…?ずっと知らず知らずのうちにそいつを敬ってたってこと?拝めば拝むほどそいつの能力増してたり。

・あの紡績工場は、少女の祖父・父が経営?していた工場だったのかな。確か『祖父は労働者の投げた石が当たって死に、父は保険金のために放火事件を起こして逮捕、その後自殺』と言っていたっけ。
首を刎ねる一族…時代を経てクビを切る立場…うーん…。

1 祖父、住民の反対を押し切り立ててはいけない土地に工場を建てる。当時の住民の怒りを買う。土地の精霊の怒りも買う。
2 とんでもないブラック工場とテキトー経営により、労働者の怒りを買う。
3 労働者の怒りMAX。投石など、労働者の起こした何らかの暴力事件により祖父死亡。
4 新工場長父、普通に経営悪化し資金繰りに行き詰まる。ブラック職場でテキトー経営な実態が世間や警察にバレるのを恐れ、自然発火か事故を装い、工場に放火。見事全焼。が、普通に放火犯だとバレる。父自殺。

(父が誰の何の保険金目当てに・どこに放火したとは、バァチャンは語っていなかった。)

5 しかし見事全焼したせいでブラック職場でテキトー経営な証拠も見事全焼。
6 工場跡、怒りの持って行き場をなくした当時の住民と労働者達の、御礼参りスポットとなる。

7 何も知らない孫を依り代に、ブラック企業に対する復讐のため、生きとし生きていた者達全員集合。

あると思います。

最後に主演女優さん。
(アイドルみたいに可愛い子でホラー成立すんの?)と思ってナメてました。すみませんでした。日本映画の生ぬるいヨイショ文化とは圧倒的に格が違うと理解(わか)らされました。(ミソジニー期待してる)
協賛に入ってたパナソニック様も、ありがとうございました。

7月に読んだ本

7月に読んだ本

禁忌習俗事典 タブーの民俗学手帳/柳田国男

昔(明治〜昭和初期)、縁起が悪いといって避けていた様々な行動や言葉、習慣が載っている。これが100年前ぐらいの日本の田舎や郊外の常識だった。

・月経中は家族と一緒に食事をしてはならず、仕事に出てはいけない。地域内の小屋で暮らさなければならない。
・お産の前後、男性は妊婦に近づいてはならない。お産の報告をするまで漁や狩りに出てはならない。
・海や山で働く者は、言ってはいけない言葉がある。
・禁止事項を破った者は縄で縛り上げる、冷水を打ち付ける、など罰則がある。

言ってはいけない言葉…熊や蛇や猿は怖いし襲いかかってくるから、恐怖心から別名で呼ぶのは分かるけど、鍋や塩や味噌まで別名で呼ぶのはなんでだ…。柳田国男は、「山や海で物や動物を本当の名前で呼ぶことを禁忌としていたのではと考えられる」と言っていた。こわ…。

なお、動物シリーズで「鹿の別名は全国的になく、これは全国で数が少ないため」と言っていた。昭和は鹿が少なかったらしい。

あと、「嫁が君」「稲積む」と、夏井いつきさんの季語辞典に載ってたのも出てきてた。

どうしても気になった言葉
犬猫の斑毛が顔の真ん中で左右に分かれ、鼻筋の白く通ったのを鉢割れ(ハチワレ)と謂う。壱岐ではそういう猫は主人を見捨てるといって飼うことを忌む。山で働く人は殊に鉢割れの犬を嫌う。狸の顔の斑毛が八文字に分れているのと関係がありそうである。

ちいかわにおるのって……。

ちいかわ気になってきた。
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