『あそび』

はじまりは学の放った一言だった
「一番厨二病な輩が勝ちじゃ」


ただそれだけだった






「ぷはっ!そんな遊びになんて乗らないよ!ねぇ!」


と愁が笑う


「せや!俺らもう高校生やで?」

と光が続ける


すると

「なんですって!?」


刹那が携帯を片手に電話をしている


そう


「あと24時間で地球が滅びる!?」


闘いは始まっていた


「ちょっ、え!?刹那!みんなはやらないって」

と灰が止めに入ったが


「ぐっ…やはり奴を遣うしかないのかっ…」


とその言葉を遮り苦しみ出す宏


「ええっ!?宏まで!?」


灰は焦った


「せやけど宏!そんなことしたらお前の身体が!!!」

と光が宏に駆け寄る


「光まで!?さっき高校生だからとか言ってたじゃん!」


とつっこむ灰


「でもこうするしかもう方法はっ…ガハッ」


むせる宏


灰は思った

『ヤバい。みんな本気だっ…早く自分も混ざらなければ』


「そんなことはさせないわ!そいつを私の身体に移して!そうすれば!…っ!?」


そう言い崩れる刹那


『宏の中の何かが乗り移った!?』

と灰は焦り出す早く自分のポジションをみつけなければと



そこへ


「フハハハハHA☆今のでいい時間稼ぎができた。礼を言う。お陰で私は覚醒した!」



と愁が君臨


『宏の中の何かが刹那に乗り移り尚且つ愁の中で覚醒したー!!!!』


もう灰は混ざることが許されない
何故なら覚醒したと言われればそこまでだからだ


「そんなっ…俺はいったいどうしたら…いやだっ…いやだぁあああ!!!」


と思わず叫んだ



とその時


「名演技。灰の勝利じゃ」

と学の声がこだまし、一斉に全員は何もなかったかのように定位置につき舌打ちをした。


「え?ちょっ…なんで!?」


と灰はまた叫んだ


えんど