延びたり縮んだり―君は独りじゃない!

母親を60歳で亡くした檜の口癖は、自分も60で死ぬ。
けど縁あって、訪問マッサージを主にする職場にも3月から就いて、
檜の寿命が彼の中で60から65に延びた。
なのに夕べ、檜の寿命が60にまた縮んだ。
マギー家と違って、檜家は短命だからと言う理由で。

二人には珍しく、暫く真剣に寿命や家族について話し合った。
順番からなら、マギーが先に逝く。
マギーを看取る義務が檜にはある。
檜は今は独りじゃない。
養わなければならない家族がいる。
檜を愛する家族がいる。
マギーは他にもかなり気障な恥ずかしい台詞を吐いたような。
最後は何とか檜を笑わせて、無事膜を下ろせたが。

誰かの言葉がふとマギーの心に蘇る。
幸せはどちらか一方が繕うものじゃない。
檜は本当はこの暮らしに幸せ感じていないのかな?

小さな秋、小さな試み

檜が、流石九月も中程になったなと感心した「小さな秋」も、
根性の夏に押し返されて、昼下がりにはすっかり暑さがぶり返しましたね。

久しぶりに檜とゆっくりできた日曜日、朝からカラオケして来ました。
五月の終わりにコスモスとデュエットで参加した発表会に、
十月の初めにまた二人で出る事になったからです。
コスモスとは来週に歌を合わせ、衣装もその時に相談しますが、
今回のはマギーには始めての曲なので、事前に練習をね。
歌の事では他にもご報告がありますが、それは正式に決まったらね。

あなた次第だから、まずは動いて

映画「星砂物語」の原作を点字で探してたら、
兵庫にいた若い頃利用してた小さな点字図書館にあった。
点訳者名を見て、感動が二倍になった。
この方、まだご健在でボランティア活動を続けていらっしゃるんですね。

この方の点訳した一冊のお陰で、マギーは将来の方向を決めた。
それに向かって勉強したものの、資格を取る所までは行けなかったけどね。
たとえ合格していたとしても、事前に渡される膨大な活字資料を処理する事は、
今みたいに独力でPCで全盲でも読み書きできる時代じゃなかったし、
その為に他人の手を煩わせるマギーを使ってくれる所なんてなかったでしょう。
資格に無関係で、そう、所謂闇仕事はさせて貰ってたけどね(笑み)。

先ほどの方が点訳されて、マギーの心が激しく動いたのは「戦犯」でした。
戦争犯罪者を巣鴨刑務所に訪ねて、話を聴いたルポでした。
借りたい本を選んでた時に、母が一緒に読みたいと言ったんです。
本が届いて、夜に家事を終えた母に読んであげていました。
マギーの小さい頃と逆になったね、と母は笑って聴いてくれました。
その中に、通訳者の誤訳で犯罪者になった人の話が載っていました。
さぞ無念だったろうねって母と怒り、マギーはその道を目指したんです。

さっきも書いたように資格は取れなかったけど、学校は楽しかった。
初めて真剣に国際政治についても心を寄せた。
今の日常生活には殆ど役に立ってはいないけど、少しは政治の話にもついて行ける。
マギーより大人ばかりのクラスメートだったけど、優しくして貰えた方だと思う。
ニューズウィークの英語版を毎回読んでくれたカナダ人の牧師婦人にも助けられた。
何より、あの時代で全盲を入学させてくれた学校にも感謝している。

もし障害故に夢が閉ざされてるとあなたが落胆してたら、諦めないで欲しい。
マギーの若い時代より社会はうんと障害者に好意的になってますよ。

考え過ぎ?

まだ雨降ってるのかな?
もう止んじゃったのかな?
道が濡れてるだけなのかな?
時々車が通るけど、静かな夜更けです。
こんな時間に玄関に人がいるのを知らせるセンサーが鳴っても怖いけど。

十日ほど前に「人センサー」なる物を取り付けました。
お店などで「いらっしゃいませ」とか「有り難うございました」って告げるあれ。
外にはあまり聞こえないけど、家の中には結構大きく電子メロディーが鳴ります。
玄関に車を横着けされても直ぐ解ります。
昼間は結構短い間隔で鳴ります。

つい数日前、人センサーが鳴ったので、玄関の戸を開きました。
車でお迎えが来る時間が近かったから。
「○○さんですか?」
聞き慣れない声の中年から初老と想われる男性が尋ねました。
「いいえ」
「××さんですか?」
「いいえ」
「◇◇さんですか?」
「いいえ」
こんなやりとりが暫くあって、マギーは戸を閉めてしまいました。
失礼だったかしら?
留守かどうか確かめに来た人だったらどうしよう?
考え過ぎだったかしら?
用心に超した事はないでしょ?

何でも商売、商売!?

今日も最高気温が31℃のここ。
それでも空気が乾いて来たのか、日中も過ごし易かったですね。
と言いながら、檜もマギーも少しお疲れ気味。
檜は頭痛がすると言うし、マギーは全身倦怠感。
これを書き上げたらさっさと寝るぞ!

「パパ活」って言葉知ってます?
字が間違っていたらすみません。
若い女性がおじさんと食事や買い物して、お手当を貰う金儲けだそうです。
援助交際とは違う、と彼女達は胸を張って言います。
セックス無しだそうですが、気分次第では、とあっけらかんと言う女性も。
お手当の金額は決まってないようです。
別の男性がこれだけくれたと言えば、それ以上くれる人もいるとか。
男性はプライドが高いから、他の人には負けたくないんでしょう、だってさ。
世の男供、たかが二十歳前後の雛にそこまで馬鹿にされて良いの?

テレビの事だから、かなりやらせの部分もあるでしょうけど。
パパ活を斡旋する業者があるそうですね。
自分は既婚だから、相手の女性は玄人女性とは違うから良いと男性も。
姉妹でこんな事してて、親御さんは気付かないのかしら?
そんな事を問題にする親もいないのかもね。
彼女達の親の年齢は、最高でも55歳前後でしょうから。
彼女達の母親だって、似たり寄ったりの青春時代を送って来たかも。
今の女の子は潮時も知ってる、しっかりした子ばかりかもね。
60前後の社長と言われる男性が、彼女達の手玉に取られているだけかもね。
こんな事で気持ち悪くなってるマギーは、ただの古い人間なんでしょうね。
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