今年初めてダウンコートで出掛けました。
着替える時、外は風が強そうだったから。
コートの下は、襟ぐりと袖口が白い、気持ちだけオレンジ掛かったピンクのシャツ。
黒のパンツにグレーと暗めの紫のチェックの半袖チュニック。
腰のリボンを前に結ぶか後ろで結ぶかで模様が変わり、雰囲気も変わるとか。
いずれも秋口から着れる薄手の物。

ダウンコートってこんなに軽かったかしら?
風呂上がりの頭にこんなに風が冷たかったかしら?
それだけ髪が薄くなってる証拠ね。
けど、陽射しは夏の終わりみたいに顔を刺します。
冬のそれはもっと柔らかくなかったかしら?
オゾン層が薄くなってるからなの?

映画「いつか見た青い空」で、黒人男性が全盲の白人女性に説く一シーンが、
太陽を真正面から頬に受けて歩いていると、ふと浮かびました。
彼は彼女に光と影の関係を、引いては他人との関わり方までも教えます。
太陽を背にすると、自分の影が足下から前にでき、行く先を示してくれます。
真っ向から角を突き合わせるんじゃなく、他人を味方に付ける賢明さを教えます。
マギーは時々、その賢明さを何処かに置き忘れるんですね。