この時間、じわじわ蒸して来始めました。
湿気が押し寄せて来て、全身を包むこの感覚、目の見えるあなたにも解りますか?
雀の声だって、季節で違うんですよ。
初夏の雀は声に潤いがあって、心なしか色っぽい。
目の見えるあなた、立ち止まって小鳥の声に耳を傾けたことがありますか?
人が忙しく行き交う駅の中や、強い陽射しの下の歩道。
他人の靴音が颯爽としていて、リズミカルに流れている様に、
自分の靴音も、他人からすれば爽やかに足下を裁いているんでしょうか?
目の見えるあなたはこんなことに、まず興味がないでしょうね。
24時間のほんの5分で良いから、気持ちを他人にしてみませんか?
意外に、嫌いな人でも、ほんのちょっぴりだけど、好きになれますよ。