Skype仲間と宗教論争してから直ぐ、
まず、檜がかなり幅の広い側溝に落ち、
それから六日後、マギーがタクシーのドアに手を挟み、
今月は散々な毎日だった。
恐るべしその宗教! 祟りじゃぁ!!
あ、勿論冗談ですよ。

これまで何十回もその道を通っていたのに、あんな所にあんな溝があったなんて。
目が見えなくて知らなくて、これまで事故に遭わなかったなんて、ラッキーだったね。
檜は右手薬指と小指を切手しまい、通り掛かりの人達に世話になった。
溝から鞄を拾い上げて、泥の付いたそれを入れるエコバッグをくれた女性。
絆創膏を傷口に巻いて、タオルをもくれ、車で目的地まで運んでくれた男性。
「踏切の北側の方ですよね?」
女性はそう言った。
駅で出会った事があるのか、我が家の近くで彼女も買い物したのか。
檜は意外にこの辺りの有名人だったりして。
だから、感じ良く振る舞いましょう。
健常者が気持ち良く手助けしたくなる様な障害者を心掛けましょう。