人には恵まれているマギーだけど、シナモン先生とだけは相性が良くない。
それは檜には尚更で、同伴を言い渡されるから付いて来るけど、
この先ことと次第では、彼女を苦情係りに訴える勢いだ。

ここに細々書いても解り辛いだろうから、あえて記しません。
医は仁術じゃなくて算術は今時の風潮でもあるし、
検査結果の数値だけで判断して、
患者を診るよりパソコン画面とにらめっこ。
これも大きい総合病院にはよくある話。

シナモン先生が肝臓専門医で、部長だとしても、人間はできていないね。
そう、患者はガイドヘルパーじゃなくマギーだと冗談めかしてマギーが言ったあのシナモン先生です。
一緒にコーヒーを飲んで欲しいとまでは当然言わないけれど、
もう少しマギーと膝を割って話し合って欲しいと、頼んだこともあります。

あの切り口上は、自分を守る彼女のすべなんでしょうね。
そうしなければならない辛い経験が彼女の過去にあったんでしょうね。
シナモン先生とマギーとの橋になる看護師が付いたのは、病院のせめてもの配慮なんでしょう。

先生、自己防衛より患者の目線に立ちませんか?
マギーは先生を嫌いになるより好きになりたいです。