“the life of Riley”
「安楽な生活, グッドライフ, 気楽で贅沢な生活」
本当の “good life” とは?

10日くらい前に、カタバミと謎の草君親子が障害者の作品展に連れて行ってくれた。
主に知的障害者が作った陶器と呼ぶのか、粘土細工なんですけど。
横向きの猫に沢山小さなハート模様がある物や、
壷みたいな作品で、触った人がそれが何か、自由に想像する物や。
その壷に触れた時、マギーはブーツか花瓶を想像しました。
この穴に、花が咲き始めた樹の枝を差したら面白いでしょうね。
説明担当の女性にマギーがそう言ったら、
それよりやや大きい壷に実際に花を差しているのを触らせてくれました。
中心に真っ直ぐ差してある外側に、手を広げる様に別の花を付けた小枝がありました。
それぞれには、檜の母校が製作した触図付点字の説明が添えてありました。

この花はコスモスが好きなんだとか、この作品は紫苑のお気に入りだとか、
マギーが望んでいないことを、カタバミが一々説明してくれるのは少し迷惑だったな。
(大きな内緒)。

紫苑はマギーの前日に、やっぱりカタバミに連れられて見学に来たんですって。
作品は触れて分かるけど、折角の点字説明分は理解できないと言ったそうです。
生まれ付き目の見えない人には、絵の様な二次元の世界は理解し難いんです。
それをカタバミは理解できていなかったみたいですね。
作品展の担当者に、マギーなりに話ししてみました。
それって、紫苑が悪い訳じゃないんですよ。
ガイドボランティアなら、ガイドすることだけに集注していればいいんだけれど、
カタバミはカタバミで、目から得た情報をなるべく伝えたくて懸命なんですよね。

最後に、感想を自分で選んだ色の紙切れに書くんです。
点字機をいつも持ち歩いている謎の草君が、
それに書けってしきりに勧めてくれたけど、
どっちみち、後で謎の草君がペン書きしてくれるんだし、それには時間も掛かる。
マギーは水色を選び、携帯で文字を書き、
それを担当者にその場で紙切れに書き写して貰いました。
そうそう、ピンクの紙が良いって、カタバミがしきりに勧めましたね(笑)。
紫苑はカタバミと謎の草君に従ったんでしょうか?
いや、従うと言うより任せたんでしょうか?

マギーの感想文は:
「大空に両手を広げている様な、自由な心をそれぞれの作品から感じた」
と言う物でした。

本当の “the life of Riley” とは?