勿論、これを書いてから九ヶ月。
今ここに公開するからには、秘密の日記とはもう言えないね。
夢配達人と自称するマギーだって、心の奥にはこんな暗い闇を抱えてるのよ。
昼間の苦しみを夢が夜の間に少しは軽くしてくれる。
こんな精神整理ができるなんて、人間の脳はすごいね!

【あれは何だったんだろう?
長編小説のヒロインになった様な長い夢見た。
金も美貌も欲しいまま、更にわがまま放題の友に腹の虫を据えかねて、
大勢の中で彼女を罵倒、刺し殺しちゃった。
そこから逃亡の日々を送り、いきなり夢はラストシーンへ。
事件を研究し続けて来たと言う大学教授が、
山奥の私の隠れ家の洞窟までゼミの女学生達を連れて来て、
私の生い立ちや、私を弁護する講義を。
感情に流されやすい若い学生達も、私も泣いた。
世間に連れ出されるのを恐れながら、私は昼寝から覚めた。
体と心がまだ重くてだるい。】