繰り返し寄せては返す波の音を聴いています。
風が心地よく部屋を巡り、風鈴は賑やかです。
空気の水の中にいる様ですよ。
家の周りでは聞けないコオロギの声を、通院の途中で聞きました。
行き交う車の音にも負けないでいます。
昼間でこうだから、夜はもっと賑やかでしょうね。
ずっと続いてる草むらでも、場所に寄って虫が鳴かないんですね。
テリトリーとか虫が好む場所とかあるんでしょうね。
マギーに聞き分けられるのは閻魔蟋蟀、綴れさせ蟋蟀、蜜角蟋蟀かな?
丘目蟋蟀は聞こえなかった様な。
生き物博士の茉なら、もっと色々教えてくれるでしょうけど。
耳鼻科に行く時、駅を通り抜けて行きました。
どうした弾みで迷い込んだか、雀が空を映す窓辺に。
直ぐ傍の階段は外に続いているのに。
外に飛んで行く術はあるのに。
帰り道、やっぱり雀は駅のフロアにいました。
エレベーターの乗り愚痴の日陰になった所に、静かに休んでいました。
それを摘んで、外に出してあげた方が良いんでしょうけど。
さて、雀がおとなしくこっちの意図を察してくれるかどうか。
マギー達以外の通行人はどう思っているんでしょう。
結局、何もできずに帰って来てしまいました。
今日は空気が軽いね。
風も部屋を流れて気持ち良い。
10時過ぎに耳鼻科から戻って来ました。
訪れる曜日が違うと、当然患者達の顔ぶれも違う。
結構格好良い(あえてイケメンと書かない所がマギーでしょ?)若者と、
マギーの付き添いの浜茄子とが、ちらちらその視線をぶつけたり離したり。
彼の傍で、やっぱり彼と同じようにスマホを見てる中年女性。
彼の母親なのが後で解ったそうです。
車で息子を送迎しているんでしょう。
って事に浜茄子とマギーとの間で話が落着。
待合時間が長いと、目のやり場に戸惑う。
仕方なく自分の腕に視線を落として、
このアームバンドも古びて来たな。
また百均に行こう。
そんな事を浜茄子は考えていたそうです。
マギーは?
朝、思う事があって、それに捕らわれていてか、
順番が来て、呼ばれたのにも気付きませんでした。
ああ、天使が通る道を、色んな人の思いが付いて行くんですね。