貰った洋服や香水は、くれた人と会う時に羽織る。
マギーはなるべくこれを実行しています。
有名ブランドなんてマギーは買わない。
いえ、買えない。

それを随分前にくれた女性と、今日会いました。
「おばさんっぽい香りね」
彼女の第一声。
「おばさんを通り越しておばあちゃんよ、もう」
マギーは笑って返しました。
「これ、あなたがくれた香水だよ」
序でに。

それは少し甘過ぎるけど、優しく落ち着いた香りです。
華やか好みの彼女には確かに合わないかも。
だから、マギーにくれたと彼女は言いました。
誰でも自分が要らなくなった物や嫌いな物を他人譲るもんだ、と彼女。
そう言うもんなんですか。
マギーはゴミ箱ですか。
はい、マギーは掃き溜めの鶴でございます。