知らないことは時には幸せ

弱視から全盲になって良かったこと。
ジャムやトマト、ハムが食べられるようになった。
あ、莓と西瓜は別です。
花や衣類の紅は平気なんだけど。

耳が悪くなって良かったことは、残念ながら少ない。
虫の羽音が聞こえなくなったのは助かるけど、異常に彼等の存在が怖くなった。
蜂が傍にいるのも知らずに、涼しい石段で読書してることもあるけど。
補聴器になって尚更周りの状況が判断しにくくなった。
あなたには素っ頓狂に思えるマギーでも、本人はとても神経を尖らしているのよ。
方向が掴めないのが一番さびしい。
耳で描けた街の風景や電車の入って来る向きが、最近判り辛くなった。

いえいえ、嘆きの日記じゃありませんよ。
知らない方が幸せってこともあると伝えたいの。
と言うのも、一昨日(18日)の15時前、ここは雹が降ったんです。
確かに雨にしては大きい粒だなとは、ベランダ辺りの音で感じました。
掃き出し窓にも誰かが小石を投げつけているのかと想ったくらい。
昨日、胡瓜草が電話で雹のことを教えてくれるまでは、
マギーはそんなこと、何にも考えていませんでした。

今朝だってそうです。
外は激しい雨だけど、病院へはどうやって行くかって檜が訊くまで、
補聴器を外して眠っていたとは言え、雨のことを全く知りませんでした。
はい、少し風も伴って左へ右へ翻弄される強い雨が降っていますよ。

バリアフリーでも越えられないバリア

日記にコメントが来たとFC2さんからのメール。
いつもと違って、承認用URLがないメール。
ブログを見ると、隠元のコメントが全文標記されていました。
画像認証の件、FC2さん、有り難うございました。

もしかして、色づけや埋め込みを教えてくれた友達が、そっと助けてくれたのかも。
と、彼にお礼メールしたら、彼は触っていないとのこと。
「何度もしつこくマギーが食い下がるから、五月蠅がられたんだよ。
自分でできないんなら辞めチャイナ」
と彼はわざと意地悪っぽく言いました。
「嫌だ。 ここ気に入っているんだもん」
マギーがそう答えるのを、長い付き合いで分かっていてからかっただけなんだよね。

HPやブログの手ほどきを1からマギーに教え、世界を広げてくれたその友達も、
視力の有無に関係なく、やれることがどんどん減って行くと言いました。
バリアフリーを促進するソフトが色々考え出されても、
それについて行ける人、行けない人は当然生まれます。
便利が不便になったり、進歩が実は人に寄っては退歩になったり、
なかなか思う様にはならないけど、マギーはくっついて逝きます。
FC2さん、どうぞ芽を摘まないで下さいね。
これからも宜しくお願いします。
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